掘取

移植対象木の掘取をしました。
写真の通り、地表から50cmほどの部分が黒っぽいです。
その下は現地土、粘土質の塊になり易い土質です。

この樹木はサクラなんですが、ものの見事に地表50cm部分にしか根を張っていません。
通気性が悪いトコロには根は張っていけないんですねぇ。

根に必要なのは空気です。
水も当然必要ですが、空気が無いと樹木も酸欠してしまうんです。

それでもケッコウ立派な大きさになってるからイイジャンって思えなくも無いですが、結局のトコロ樹勢は良好とは言えない状態でありました。
樹皮はシワシワで、枯枝がチラホラあって、伸長成長が非常に少ない状態でした。

植えた後から土壌改良するのは大変ですし、範囲が限られる事が殆どです。
植える時に気を使ってあげれば生長は当然良いですし、管理費も余計な事をしなくて済む分かかりません。

手を抜いて植栽すると、結局お金がかかるんです。
これは正に「正負の法則」ですね。

手抜き植栽は、樹木医的に”ＮＧ”です。
でも監督さんの気持ちも解らなくは無い・・・。