いま時期のトウカエデ

joe-yan2008-06-20

写真の葉っぱはトウカエデです。街路樹です。
よく街路樹に使われている樹種なので、誰でも御存知の樹種でしょう。


この時期になると写真の様に粉をまぶした様な感じによくなります。


入社したばっかの頃、上司にこの事を聞いてみたら
「あ?トウカエデ?あぁ、クビタレクビタレ。」
とその状態も確認せずに返答された事があります。


今思うとなんてイイカゲンな返答でしょうね。
見もせずに樹種だけで病名を言うなんざ知ったかでしか無いですわね。


ちなみに「クビタレ」とは、「首垂細菌病」という病気で、白い粉でなく黒っぽくなります。
で、枝先が「クタ〜」っと垂れてきたりするんで「首垂」なんですね。
確かにトウカエデでは良く罹る病気らしいですが、ワタシが現物を確認した事は無いです。
トウカエデと言えば、この白い粉を吹くのと不思議にハラハラと落葉する事が気になりますね。


この白い粉は「うどん粉病」ですね。
特別気にしなくてもトウカエデさえ分かればすぐ見つかる事でしょう。
ウメやサクラなんかに遠目から見て粉が付いてる感じの時、ソイツはカイガラムシやアブラムシかも知れません。
見た目の雰囲気が似てても、病気と虫害は全く別なんでイイカゲンに判断するのはNGです。


でも、全ての路線で毎年発生してる感じでも無かったりします。
前年度に無剪定だった路線はうどん粉病の発生はかなり少ないですね。
その代わりハラハラ落葉するのが多い気がします。


落葉する方は原因は調べてないんでワカリマセン。
でも、暫らくすると復活してます。
今の時期にやたらと落葉が目立つんですよね。


ん、この時期的な感じ、クビタレと被るな。
もしか、これがクビタレだったのか?
今度詳しく観察してみよう。


なんか樹木医的に”NG”な内容でしたね。
身近な樹種なんだからキチンと観察しなきゃぁアカンですね。