マツノザイセンチュウ病

joe-yan2008-01-11

今日は緑地管理を行っている団地に行きました。
今週から落葉樹とマツの剪定を行っているんです。


で、その内の1本のマツの頭に1本枯れ枝がありまして、それがマツノザイセンチュウ病の疑いがあるような枯れ方だったんですよ。写真がその枝です。
で、ヤニの出具合を見つつ上から切り下げ、ヤニの分泌が正常っぽい所まで頭をとばしました。
剪定し終わったマツは一応健全な樹体だと思われますが、経過を観察しないとあかんですね。もしかしたら下部も感染している可能性もありますからね。
不明な事は実験・観察してみる。樹木医的に”OK”でしょう。
所有者的には面白くは無いカモ知れませんが・・・。


マツノザイセンチュウ病は恐ろしい病気です。
マツノマダラカミキリという虫とマツノザイセンチュウという小さな線虫の合わせ技で感染していくのですが、罹病してしまったマツは発病から1ヶ月で枯死に至ると言われています。あぁ恐ろしや。
現在のところ罹病木に対しての治療法はありません。予防をしていくしか無い状況です。
予防線を張る為に色々な薬剤が開発されていますが、1番効果があるとされている樹幹注入タイプの薬剤は施工上の微妙なズレ等で薬害が出易く、経験がモノを言います。


枯れてしまったマツから翌春にカミキリが飛び立って、体内に潜伏しているセンチュウをバラ撒いてしまうワケなんです。
この時期に枯れているマツを見掛けたら
「翌春までに処理しないとトンデモ無い事になりますよ・・」
と意味深に脅かす位がちょうど良いカモ知れません。