アカマツの診断2

joe-yan2008-02-21

肝心なアカマツについて何も触れて無かったですね。
いやはや、ボケが始まっているのでしょうか?


写真ではバックの樹木も写りこんでいるので分かり辛いですが、このアカマツ葉量は極少です。
昨年展開したと思われる葉に対して、新葉の長さが極端に短いです。
葉の付いた枝の多くはしな垂れています。
幹部からのヤニの噴出は正常です。


だいたいマツの具合が悪いと聞くとマツノザイセンチュウ病が頭をよぎるんですが、この子はそうでは無いみたいです。断定は出来ませんが。
樹形から見て、いきなり強めの剪定をされたと思われます。多分1年以内でしょう。
枝先の徒長した新芽を残して、懐の枝は残されていない状態です。
葉が少ないので直射日光を浴びて、蒸散量も少ないワケですから夏はずいぶん苦しい思いをした事でしょう。
しな垂れた枝は先日の雪が原因と思われます。支持がしっかりしていない細い枝なので、積雪に潰されて下向きになってしまったんですね。
土の硬さは問題無いモノでした。が、コケが這っていたんで、水分が多い状態カモしれません。


処方として、
枯枝の除去。葉は100%残す様に丁寧に。
細い枝の養生。プラプラした枝を付近の堅い枝に結んで折れを防ぐ。
土壌改良。水はけを良くしてあげる。
殺菌剤散布。葉が先枯れの兆候があるので、春先に散布する。
簡単ですがこんなトコロでしょうか。


今回は所有者も誰もいない中、短時間で診て来たので内容は薄いカモしれません。
でも、全く情報の無い中、樹木の状態から色々推理していくのも結構楽しいモノです。
さて、この子に実際に触らせてもらえるかどうかは所有者次第ですが、どうなるでしょうか?