コナラの診断

joe-yan2008-02-22

今日は「神奈川支部」の総務として診断に立会いました。
先輩樹木医さんが診断しながら説明するのをメモりながら横に付いておりました。
こーゆー場にいられる事が一番勉強になるですよ。


とは言え、アタシも一応樹木医ですからチョイチョイ先方に聞かれる事には速やかに答えます。
でもアタシ的メインはやはり先輩の動向観察ですね。
先輩というより先生ですね。間違いなく。


写真でも分かる通り、若い枝がほとんどありません。頂部は太い枝もだいぶ枯れ込んでます。
幹にはカミキリやボクトウガ・コウモリガらしき穿孔痕が各所に見られ、樹皮が浮いてる部分も多数あります。
下半分にはチョボチョボと活きのいい小枝がありますが、上半分は時間の問題といった感じです。


聞くところによると、このコナラ君は9年程前の公園整備時に移植されたらしいです。
太根の分布を調べてみると、移植時に作られた根鉢は樹木の大きさに対してかなり小さいサイズであったようです。
根回しをしたかどうかは今となってはワカリマセン。


そもそもコナラの様に集団で樹林を形成する種類は裸地の法肩に単木で植栽するのは”NG”ですよね。
「適地適木」
大学の頃、教授がシツコク言ってましたが、その大切さが身に沁みます。


結局、葉が展開するのを待って、危険回避の為の枝おろし、乾燥害防止の措置、後は経過観察でしょうかね。
消極的かも知れませんが、長い目で付き合っていくつもりでないとダメなんです。
一発逆転は無いんです。


何だかんだ言っても予防が一番重要。人も樹木も。