モミの木

joe-yan2009-12-02

もう12月ですねぇ。師走ですよ。
多分アッと言う間に年越しになってしまうんでしょうね。


今日はモミの診断です。
先輩樹木医のお手伝いに呼ばれたです。


写真がその「モミ」ですが、パッと見で貧弱ですね。
植えたばっかりか、衰弱傾向にあるか、どっちかって感じですね。


で、診断内容は
「外観診断」
「簡易透水試験」
「土壌硬度試験」
「検土杖による土壌調査」
「土壌サンプルのpH、EC測定」(持ち帰り)
です。
まぁ、標準的な項目ですわね。


で、調査をして「土、硬いッスね」って感じでした。
詳細は省きますね。


ですが、根本的な原因は「適地適木」でない事ですね。
実はここは海に近いトコロで、本来モミが生育するトコロでは無いですよ。
塩害も当然受けているでしょうねぇ。
なんでまた「モミ」を選択したんでしょうねぇ。


あと、芝生が地際までビッチリ張られていたんですが、コレもあまりヨロシク無いですね。
芝をめくらなきゃ診断が出来ないほどですもん。
芝生は「マルチング」にはならないですよね。よけい乾燥してしまうですよ。


あとはやっぱ、こーゆートコロですから、施工方法に問題アリだったんでしょうね。
土壌のサンプル採ってながめてると、作業工程が目に浮かぶようでしたよ。
何せ去年までそーゆー仕事沢山してましたから。
予算と〆切りと他業者とのせめぎあいの中で、樹木の10年後の健康の事なんか何処かへ置き忘れてしまうんです。
枯れ補償の1年間は何とか枯れずに済むようにという感じになってしまうんですよ。
そんな心境、痛いほど良く解ります。


とは言っても今の立場から言うと”NG”ですよね。
後から手を施すと結局コストはかかるし、仕上がりがどうしてもつぎはぎになっちゃいますもんね。


施工屋さんもそうだけど、設計屋さんも愛のある仕事をして欲しいデス。